ジャーナリストであり、現在は映画プロデューサーとしても活動する「伊藤詩織」さん
この伊藤詩織さんが製作したドキュメンタリー番組が2018年、ニューヨークフィルムフェスティバルで銀賞受賞するという快挙を成す得ました!!
素晴らしいですね!!
しかしながら、民放各局でそれが報道される事は皆無でした・・
日本人として誇らしい事なのになぜそれは報道されないのか・・
◆伊藤詩織さん製作『孤独な死』
こちらがそのドキュメンタリー映画である。
Youtube上に本編が上がっておりますので、リンクを貼っておきますね。(削除されていまったら、ごめんなさい。。)
タイトルや予告編を見るだけでも重いテーマですが、これからの日本の高齢化社会を思えば決して人ごとではない。
全ての日本人に訪れる可能性がある「孤独死」を、「孤独死の清掃員(クリーンキーパー)」という極めてユニークで過酷な職種に従事する人の目線で、描かれている。
『孤独な死』
畳に大量の髪と血液が残ったり、遺体から流れ出た体液に、蛆が湧いていたり。。正直、一から10までは直視できない生々しさがあり、強烈でしたね。。それでも見るべき価値のあるドキュメンタリー映画だと個人的には思います。
レイプ被害者でありながら、不当な権力に踏みにじられながらも、決して屈せずに戦うジャーナリスト・伊藤詩織さん。
ただ映画『孤独な死』は、「伊藤詩織」さんという「色眼鏡」を外して見ても、極めて興味深くて心揺さぶられる、また多いに未来への不安を掻き立てるメッセージ性の高い作品だと思います。
なぜこれほど秀作であり世界的な賞をとっているのに、日本人として誇らしく祝うべきことが、全然国内で報道されないのだ?? 甚だ疑問だ。。。

◆伊藤詩織さんの経歴
レイプ被害にあいながらも、加害者の逮捕が取り消されたり、警察にセカンドレイプと呼ばれる不当な扱いで結局「不起訴」となって更に傷ついた伊藤詩織さん。
簡単な経歴を見てみましょう。
伊藤詩織
生まれ 1989年 月日 非公表?
経歴 ニューヨークの大学でジャーナリズムと写真を専攻
受賞 NYフィルムフェスティバル 銀賞受賞 (孤独な死/製作/監督)
◆報道されない性被害者
伊藤詩織さんをレイプした加害者は元TBSワシントン支局の男性記者51歳。
事件の顛末、こちらの記事が詳しく掲載しております!ので紹介させて頂きます。
きっと加害者が、安倍政権と懇意の間柄だったということから、報道にも強烈な忖度があり、ほぼ伊藤さんの訴えは報道されませんでした。この流れで、「孤独な死」の快挙も忖度の対象になったと考えられます。
世界的に見ても「ワインスタイン性被害問題」や「#MeToo」運動などが広がっている現在、声なき声が叫ばれ、snsを通じて容易に世界中に発信できるようになりました。
ワインスタイン事件と極めて類似している状況の伊藤詩織さんの事件。
『ワインスタイン性被害事件』をアメリカ政府が隠蔽・不起訴にしたら米国民はどうしたでしょうか?
仮にワインスタインとトランプ大統領が懇意の仲で、権力による報道規制があったら・・・
きっとアメリカのジャーナリストの多くは、命懸けで真相を究明したに違いありません。
それが日本とアメリカの性被害、女性差別の差でしょうか。
ここまで閉鎖的な日本の権力社会や報道機関の現状は、今後の日本社会をどう形作るのか。。
とても、不安です。
性被害者の為に、自分の信念の為に戦う伊藤詩織さんは、何よりかっこいいと思います。
映画 『孤独な死』
綺麗事は一切ありません。
「孤独死」の悲惨さをリアルに恐ろしく伝えてくれる映画でした。
「お金があっても、貧しくても、結局はコミュニケーションを取っていない人が孤独死している」
「クリーンキーパー」の小島さんの言葉が、心の奥底を掻き回します。。
せ